床矯正装置の特徴(1)|アクイユ矯正歯科クリニック(所沢市)|埼玉県新所沢駅の矯正歯科医院
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床矯正装置の特徴(1)

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床矯正装置について

コラム19回目は床矯正装置についてです。
床矯正装置は矯正治療にとって欠かすことのできない装置ですが、その性質上、歯の移動様式に限界があり複雑な歯の移動ができません。本コラムではその辺りの理由を解説してみたいと思います。

歯の2つの移動形式

床矯正装置の限界をお話しする上で、どうしても理解して頂かないと先に進めないことがあります。
それが「歯の2つの移動様式」です。
一方を傾斜移動、もう一方を歯体移動といいます。なぜ歯体移動なんて難しい言葉を使うのか解りませんが要は平行移動のことです。

傾斜移動
床矯正装置1|埼玉県所沢市 歯列矯正

歯体移動(平行移動)
床矯正装置2|埼玉県所沢市 歯列矯正

これが前歯の傾斜移動と歯体移動(平行移動)です。次に大臼歯だと下図のようになります。

傾斜移動
床矯正装置3|埼玉県所沢市 歯列矯正

歯体移動(平行移動)
床矯正装置4|埼玉県所沢市 歯列矯正

図の赤い点は回転の中心です。歯の根が歯槽骨の中に位置する関係で歯の根の真ん中辺りに歯の回転中心があります。この回転中心を軸にした歯の動きを傾斜移動といい、回転中心ごと歯が横にずれるような動きの様式を歯体移動といいます。
これらの移動様式はどちらが優れているということではなく、症状によって必要な移動様式がことなるのですが、傾斜移動しかできない矯正装置、傾斜移動と歯体移動の両方が可能な矯正装置があります。

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