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下顎前突(反対咬合、受け口)の治療例4〜舌側矯正、抜歯〜

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下顎前突治療例4(舌側矯正装置、抜歯)


初診時口腔内写真

下顎前突に加えて上顎前歯に叢生があります。また、上顎左側第二小臼歯が舌側転位しています。叢生の程度からは必ずしも抜歯が必要な症状ではない(=非抜歯での治療も可能)症状ですが、下口唇の突出感が認められ、患者様もそのことを気にしていました。このため、上顎左側第二小臼歯、上顎右側および下顎左右側の第一小臼歯、合計4本を抜歯し、叢生改善のためのスペースを確保するとともに叢生改善に使用されないスペースを使用して下顎前歯を後退させて下口唇の突出感の改善も併せて治療の目標としました。
矯正装置は舌側矯正装置(stbブラケット)です。


治療途中口腔内写真
(治療開始6ヵ月後)


治療開始から6カ月後です。上顎の叢生はほぼ解消しています。また、下顎の前歯は唇側傾斜して初診時よりも下顎前突が僅かに悪化したように見えますが、これは下顎前突の治療の際によく見られる現象です。もともと下顎前突の患者様の下顎前歯は舌側傾斜していることが多い(デンタルコンペンセーション)ので矯正装置を装着することで特性上、一時的にこのような状態になるのは避けられません。しかし、これから抜歯スペースを治療して前歯を後退させることで改善しますから心配する必要はありません。


治療終了時口腔内写真
(治療開始22ヵ月後)


治療終了時です。治療期間は22ヵ月間でした。下口唇の突出感も改善されました。stbブラケットは今は使用していませんが、小さくて構造もシンプルで扱いやすい装置でした。stbブラケットの登場によって舌側矯正の最大の欠点である違和感がかなり軽減されましたし、このブラケットが登場したことで舌側矯正がかなり普及したような気がします。そういう意味では画期的なブラケットだったのかもしれません。舌側矯正装置はその後、セルフライゲーション型(クリッピーL、エヴォリューションなど)、カスタムメイド型(インコグニト、ハーモニーなど)へと主流が変遷していくことになります。

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