叢生の治療例21|アクイユ矯正歯科クリニック(所沢市)|埼玉県新所沢駅の矯正歯科医院
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叢生の治療例21

叢生治療例21(上下顎両側第一小臼歯抜歯、唇側矯正)

症状・治療方針・治療
前歯の叢生(でこぼこ)を気にして来院されました。上顎左右側中切歯が典型的な翼状捻転を呈しています。
叢生の程度から判断すると抜歯、非抜歯のボーダーラインケースですが、口唇の突出感が認められたため患者様の意向を加味して上下顎両側の第一小臼歯を抜歯して治療を行うことにしました。
(抜歯するか非抜歯で治療を行うかの判定は、凸凹の量が4mm以下は非抜歯、5mm~9mmはボーダーライン、10mm以上は抜歯というのが一つの目安になります。これに側貌を加味して総合的に判定します。)
上顎大臼歯が前方に移動することを防止するためにTPA(トランスパラタルアーチ、治療中写真の口蓋を横切る太い針金のことです)を加強固定装置として使用しました。ブラケットは上顎がジルコニア製、下顎は上顎前歯の咬耗を避けるためにコンポジットレジン製のブラケットを使用しています。
まれに患者様からジルコニア製ブラケットの色調よりもコンポジットレジン製ブラケットの色調のほうが好みに合致するのか上顎もコンポジットレジン製のものにして欲しいというご要望を頂くことがあるのですが、矯正装置としての機能はジルコニア製のほうが優れています。強度がありますから変形しません。変形する前に破断しますから変形した状態で治療を継続する可能性がありません。一方でコンポジットレジンは樹脂なので変形します。例えるならばジルコニアはガラス、コンポジットレジンはプラスチックに近い素材です。
本当は下顎にもジルコニアを使いたいのですが、ジルコニアは歯の表面を覆うエナメル質よりも硬く、下顎前歯に装着したジルコニアブラケットによって上顎前歯が摩耗してしまうリスクがあるのです。コンポジットレジンはエナメル質よりも柔らかいのでブラケットの方が摩耗します。

治療期間
唇側矯正装置による治療期間:1年11か月でした。

治療の目安

主訴
前歯のでこぼこ
診断名
叢生
年齢
23歳 女性
治療に用いた主な装置
マルチブラケット装置
抜歯部位
上下顎両側の第一小臼歯
治療期間
1年11か月 / 月に約1回の通院
治療費
約830,000円(税込)
リスクと副作用
  • 治療中は歯みがきしにくい箇所ができるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなるので、念入りな歯みがきが必要になります。
  • 初めて矯正装置を装着した時や調整した後は、疼痛や圧迫感などを感じることがあります。
  • 歯並びを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
  • 歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。

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