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歯科雑学コラム

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第15回目:舌側矯正(裏側矯正)について(3)

(このコラムは前回からの続きです)

  1. しゃべりにくい
  2. 口内炎ができやすい
  3. 治療期間が長くかかる
  4. 唇側矯正に比較して治療精度が良くない
  5. 唇側矯正に比較して治療費が高い

一般的に舌側矯正の短所として取り上げられる上記項目のうち1,2についてはある程度は仕方のないこと、3,4,5に関しては 医療サイドが努力して改善すべき問題点です。そして、3,4に関してはブラケットの改良、リンガルブラケットを装着する際に使用するガイドの精度がかなり良くなりました。

通常、リンガルブラケットはコアといわれるガイドを用いて歯に接着剤で付けていきます(症状により必ずしも必要なわけではありません)。このコアの精度がかなり良くなってきたので治療期間や治療精度の問題点も相当に改善され、現実的にはほとんど唇側矯正と遜色ないレベルになっていますし、症状によっては唇側矯正よりも舌側矯正の方が適していると感じることも少なくありません。

最後に5の治療費に関する点ですが、これにはいくつかの理由があります。
舌側矯正用のブラケットは唇側矯正用のブラケットに比べてとても高価です。ブラケットに直接使用する金属の原材料費は唇側も舌側もさほど変わらないでしょうが、ブラケットの価格にはブラケットに使用する直接的な原料費はもちろん、それを作製するための金型の作製費や開発に携わた技術者の人件費も反映されます。金型の費用は出荷の数が多かろうと少なかろうとさほど変わらないでしょうからどうしても舌側矯正のブラケットは高くなってしまいます。 同じ理由で舌側矯正用のワイヤーの価格もまた高価です。

もう10年以上前の話なのかもしれませんが、トヨタから初代のプリウスが発売されたとき、ある自動車雑誌に「同じ価格帯のガソリン車と性能面で比較すれば非常に高いが、その開発にトヨタが投じたコストを考えれば非常に割安」とありました。
当時、プリウス1台あたり1億円の開発コストという計算でしたからトヨタからすればバナナの叩き売りみたいなものだったのでしょう。

それから技工費用。唇側矯正の場合、通常は舌側矯正のようにコアというものを使用しません。舌側と異なり歯の唇側面は形態の個人差がさほどないことと、直視しやすいためコアが必要ないのです。そのためこのコアを作製するための技工費用が余分にかかります。

さらに診療毎の治療時間の問題です。唇側矯正装置を使用した場合と舌側矯正装置を使用した場合の診療毎の治療時間が舌側矯正の場合、唇側矯正の約3割〜5割増加します。

これらの背景のため舌側矯正の治療費が唇側矯正と同程度になるためには

  1. 舌側矯正の患者様が増えて、舌側矯正用のブラケットやワイヤーの価格が抑制されること
  2. 舌側矯正の患者様が増えて、舌側矯正の技工を行なう技工所が増え、競争によって技工費用が抑えられること
  3. 装置の改良によって診療毎の時間が短縮されること

が必要ですが、率直に言って10年単位の時間がかかると思います。

以上、良いことばかりとは言えない舌側矯正ですがアクイユ矯正歯科クリニックでは舌側矯正を積極的に行なっています。見えないほうがいいと思うのはあたりまえのことですからそれに応えるのが矯正歯科専門医院の務めだと考えているからです。

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矯正装置の種類:舌側矯正
舌側矯正での治療例1
舌側矯正での治療例2

第16回目:インビザラインの治療経過(1)

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