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歯科用CT撮影装置

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第6回目:歯科用CT撮影装置

さて、雑学コラム第六回目は歯科用CT撮影装置についてです。

通常のレントゲン写真は3次元の構造物を2次元の画面として見る、例えていうと丸い地球を長方形の世界地図として表すようなものですから、場合によっては正確に判断できない部分が出てきてしまいます。
CT撮影装置の利点はなんといっても構造物の3次元的な位置関係を正確に把握できることにあります。とはいうものの言葉で説明するのは大変に難しいので実例を挙げながら見ていきましょう。
先ずは患者様の口腔内写真です。

歯科用CT|埼玉県所沢市 アクイユ矯正歯科クリニック

上顎左右側切歯の萌出の仕方に若干の違和感を感じるものの、これだけでは確たる判断は困難です。

下顎前突+開咬+叢生、といった症状が認められます。
ここではCTの有用性を解説するのが目的ですから矯正治療の方針については省略しますが、どうも上顎の左右側切歯の萌出の方向に違和感があります。実際の臨床ではこの「あれ?なんか・・いつもと違うような・・・」という感覚がとても大切だと考えています。側切歯が内側に生えてくることは良くあることですが、このように側切歯の歯根の方向が曲がっているケースはあまり見かけません。

その次に一般的なパノラマレントゲン写真を併せて見てみましょう

歯科用CT|埼玉県所沢市 アクイユ矯正歯科クリニック

解り難いとは思いますが、上顎左右の犬歯(濃青○)が上顎左右の側切歯(水色○)の位置と重なっています。犬歯の本来の萌出方向は上記の黄色い矢印の方向ですから、現状の赤い矢印の萌出方向がおかしいことは一目瞭然です。このようなレントゲン写真を見て考慮しなければならないのは犬歯の歯冠によって、側切歯の歯根吸収が引き起こされていないか??ということです。

歯科用CT|埼玉県所沢市 アクイユ矯正歯科クリニック

さてこのレントゲン写真はまた別の患者様の写真ですが、犬歯(黄色点線)の萌出方向が好ましくなく、尚且つ運悪くその萌出方向に中切歯の歯根が存在したために中切歯の歯根の大部分(青線部分)が吸収されてしまいました。そのため、中切歯は赤い矢印の部分でばっさり切り落とされたような状況になっています(結果的には保存不可能なため抜歯することになりました)。これは、通常永久歯が萌出する際には乳歯の歯根を吸収しながら萌出するのですが、萌出方向に永久歯があると、やはり吸収してしまうことに原因があります。萌出途中にある歯は、吸収してはいけない永久歯と吸収するべき乳歯の区別が付かないと言ったほうがわかりやすいでしょうか??

最初の患者様に戻って、別の角度からレントゲンを撮影してみました。オクルーザルという撮影法で上顎のみを撮影します。

口腔内
歯科用CT4|埼玉県所沢市 アクイユ矯正歯科クリニック

オクルーザルレントゲン
歯科用CT5|埼玉県所沢市 アクイユ矯正歯科クリニック

先程のパノラマレントゲン写真よりはよくわかります。少なくとも危惧していたような側切歯の歯根がばっさりと吸収しているような状況ではなさそうですがやはりここはCT撮影をして、位置の把握を正確にしておきたいところです。

歯科用CT画像1
歯科用CT6|埼玉県所沢市 アクイユ矯正歯科クリニック

歯科用CT画像2歯科用CT7|埼玉県所沢市 アクイユ矯正歯科クリニック

CT画像で確認することで、側切歯の位置異常に犬歯が関与していることは間違いないものの、切歯の歯根吸収といった好ましくない状況には至っていないということがはっきりと確認できます。

当院ではこのような歯科用CTを必要に応じて使用することでより迅速で的確な矯正治療を患者様に提供すべく努力しています。

第7回目:医療費控除について

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