電話番号:04-2928-0050

HOME >  歯列矯正治療例 >  その他治療例 >  上顎前突(出っ歯)治療例~上顎口蓋側に矯正用ミニインプラント植立~

上顎前突(出っ歯)治療例~上顎口蓋側に矯正用ミニインプラント植立~

その他治療例目次に戻る

上顎前突治療例5(舌側矯正装置+矯正用ミニインプラント、抜歯)


初診時口腔内写真

上顎前突叢生の合併症です。上顎左右の第一小臼歯を抜歯し、前歯を効果的に後退させるために矯正用のミニインプラントを上顎左右の口蓋大臼歯部に植立することにしました。植立部位は第二小臼歯と第一大臼歯歯根間です。頬側に比べて口蓋は矯正用インプラントを植立する部位の選択肢が広い(単純に面積比で)のですが、口蓋粘膜は頬側歯肉に比べて厚く、場合によっては肥厚していることもありやや慣れが必要です。実際に経験した例として肥厚した粘膜が8mmに達することもあり、こうなると大手メーカーから販売されている矯正用インプラントの最長径はおそらく10mm(2016年11月現在)ですから骨に達するインプラント体は2mmということになりこれでは脱落必至です。先端の2mmだけで安定した症例を知りません。やはり最低でも4mm、できれば5mm以上骨内に埋入していた方が良いでしょうし、インプラント体の長径比で7割は骨内に存在していてほしいところです。もっとも矯正用インプラントの臨床的な歴史は浅く、学術的な検討はまだ緒についたばかりではあります。ただ、医療事故の報告もほとんどなく、2013年に健康保険に収載されたことから鑑みても矯正治療における必然性が高く、しかも安全性は極めて高い治療です。


治療途中口腔内写真
(治療開始4ヵ月後)

上顎口蓋側に矯正用のミニインプラントが植立されています。また、ワイヤーにフックを装着して、そのフックをインプラントから後方に引っ張っています。こうすることで奥歯を手前にずらすことなく前歯を後退させることができます。


治療終了時口腔内写真
(治療開始16ヵ月後)

治療期間は16カ月でした。上顎の第一小臼歯の2本抜歯の治療ですと、上下の歯の本数が合わないので咬み合う歯が無くなるのではないか?と思われるかもしれませんがそんなことはありません。むしろ下顎の第一小臼歯だけを抜歯したときの方がそういう問題に直面します。下顎の小臼歯だけを抜歯した場合、上顎第二大臼歯の対合歯が存在しなくなるためで、上顎前突に比べて下顎前突の患者様に外科矯正症例が多いことの一因でもあります。上顎第一小臼歯だけの抜歯は上顎前突の治療では比較的良く選択される抜歯部位です。

NEXT→CASE12開咬1(舌側矯正装置、抜歯)

その他治療例目次に戻る