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インビザラインによる抜歯症例(叢生23)

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叢生治療例23(上下顎左右側第一小臼歯抜歯、インビザライン)

症状・治療方針・治療
初診時年齢:25歳
性別:女性
主訴:歯並びが悪いために舌が痛い、口内炎ができやすい
症状・治療方針
上顎右側側切歯、下顎左右側側切歯舌側転位の叢生。第一大臼歯の前後的関係は正常である。
治療方針:上顎左右側第一小臼歯を抜歯し、その抜歯スペースを利用して上下顎前歯部叢生の改善を行うことにした。
治療器具:インビザライン(マウスピースタイプの矯正装置)
治療期間:1年8か月
インビザラインの抜歯症例。治療結果も良好、治療期間もワイヤーの装置と比較しても遜色ありませんでしたが、率直に言うとインビザラインは抜歯治療にはあまり向いていない。理由は唇側矯正装置舌側矯正装置などの固定式矯正装置と比較して「歯を平行移動すること」にやや難点があるから。
また、インビザラインは患者様の協力度(=装置の装着時間)によって治療結果が大きく変わります。そのため、インビザラインで治療を開始しても、そのまま治療を継続しても良い結果が見込めないと判断することがあります。このような場合、当院では固定式矯正装置への変更というフォローをしています。

最近は「インビザラインで治療をしたい」と希望する患者様も増えてきました。ただ、医療というのは本来、症状に適した治療法を患者様に提供するものです。眼科で例えれば、近視視力矯正の方法は眼鏡、コンタクト、レーシックなどがあり、患者様にそれぞれの長所短所を説明したうえで患者様が判断するもの。でも、もしレーシック専門のクリニックに行ったら・・・患者様にはレーシック以外の選択肢は無いんですね。

当院は唇側矯正装置をはじめ、舌側矯正装置、インビザラインなど各種の矯正装置の中から患者様に最も適した矯正装置をご提案しています。その上で患者様のご希望との擦り合わせを行い使用する矯正装置を決定します。

治療計画は「患者様にとって望ましい治療目標(凸凹を解消し口元を下げる、など)」を設定し、次に「そのための治療方針(抜歯or非抜歯など」、最後に「治療装置の選択」、があるべき順序です。
しかしながら「インビザライン」という治療装置を最初から決定してしまうのはまずいのです。なぜかというと、インビザラインは抜歯治療が固定式装置に比べて苦手ですからどうしても「抜歯をしない」という治療方針へのバイアスがかかってしまいます。

洋服のデザイナーをイメージしてみてください。「どんなデザインの服を作るか」が最初で「そのためにどのような縫製が必要か」最期に「素材」を決めるはずです。最初から素材が限定されてしまえばデザインにも制約を受けます。

そのような理由もあって当院では治療装置を事前に決めてしまうということはしません。もちろん患者様のご希望は伺いますが、なによりも最初に決めるべきは「治療目標」です。

 

Case1:空隙歯列1(クリアアライナー、非抜歯)
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