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上顎前方牽引装置:成長期の受け口、反対咬合、下顎前突の治療に使用します

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ヘッドギアの外観

ヘッドギアの外観

ヘッドギアにも様々なタイプがありますが、最もオーソドックスなタイプのヘッドギアの外観です。
*左写真の耳から上に伸びているプラスチックの部分は写真撮影を行なう際の位置決めに必要なもので矯正装置ではありません。

フェイスボウ

ヘッドギアは上の写真にあるフェイスボウと一緒に使用します。フェイスボウは口腔内のインナーボウという部分(写真水色)と口腔外のアウターボウ(写真黄色)の部分に分けられます。
そしてインナーボウの先端を上顎の6歳臼歯等に装着したバンドに装着(取り外しできます) して使用します。

ヘッドギアの適応

ヘッドギアは主に上顎前突症(出っ歯)の矯正治療の際に使用される矯正装置です。
患者様の年齢によって使用目的がことなります。

*小学校3~6年生 に使用する場合

上顎骨の成長抑制や上顎大臼歯の後方移動 により上顎前歯を後退させるための隙間を作る目的で使用します。成人と比較して自宅にいる時間が長く、使用時間を確保しやすいこともあり最も一般的な使用方法です。就寝時を中心に1日 10時間以上の使用が理想的です。後方移動する場合のイメージは以下のようになります。上顎第一大臼歯に後方への牽引力を加えて後方移動させます。加わる力は一方向です。

ヘッドギアで上顎大臼歯を後方移動する際のイメージ

成人に使用する場合

主に抜歯症例において上顎大臼歯が手前に動くのを防ぐ目的で使用します。
しかしながら、現実的にこのような装置を多忙な成人の患者様に使用してもらうのは時間的・外見的制約から難しい部分があるのも否めない事実です。
そこでアクイユ矯正歯科クリニックでは成人の患者様にはヘッドギアの代わりに矯正用のインプラントの使用を選択することが多くなっています。
抜歯症例で唇側矯正装置とヘッドギアを併用する使用する際のイメージです。ヘッドギアで上顎第一大臼歯を後方への牽引力が作用するのは後方移動させる場合と同じですが、抜歯症例の場合、唇側矯正装置によって上顎大臼歯には抜歯部位に向かって前方方向、上顎前歯部には抜歯部位に向かって後方方向への牽引力も同時に作用します。
このとき、図にあるようにヘッドギアによる後方への牽引力と唇側矯正装置による前方への牽引力が打ち消し合い、その結果前歯部の後方への牽引力のみが作用することになります。

唇側矯正装置とヘッドギアを併用し、上顎大臼歯の前方移動を防止する際のイメージ

ヘッドギア治療の実例

ここでは上顎大臼歯の後方移動にヘッドギアを使用した例を取り上げてみます。

ヘッドギア治療前

上の写真はヘッドギアで治療を開始する前の上顎歯列です。治療前後を重ねあわせするために犬歯、第一小臼歯、第一大臼歯に青いポイントをマークしています。左右側の第二乳臼歯が残存しています。ヘッドギア治療の開始時期はこの頃が最も効果的です。

ヘッドギア治療後

ヘッドギアを用いて上顎第一大臼歯を後方移動した後の口腔内写真。重ねあわせのために犬歯、第一小臼歯、第一大臼歯に赤いポイントをマークしています。左右側の第二乳臼歯は治療中に脱落し、永久歯に生え代わりました。
唇側矯正装置が装着されていますが、これは撮影当日に装着したもので、ここまでの歯の移動はヘッドギアのみによるものです。また、ヘッドギアで矯正力を加えたのは左右の第一大臼歯だけです(バンドが装着されている歯)。
この写真から左右の第一大臼歯が後方に傾斜していることがわかります。

ヘッドギア重ねあわせ

移動前後を上顎中切歯で重ねあわせたものです。ヘッドギアを装着した第一大臼歯は当然として、矯正装置を装着していなかった第一小臼歯と犬歯も後方移動していることがわかります。これは歯は歯槽骨内に独立して存在しているのではなく、シャーピー繊維によって歯槽骨と強固に連結されているために起こります。第一大臼歯の移動が繊維を通して第一小臼歯、犬歯の移動をも引き起こすのです。

 

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上顎前方牽引装置の外観

上顎前方牽引装置 MPA

上顎前方牽引装置はメーカーによって若干外観がことなりますが、基本的な構造は上記写真にあるようなフェイスマスクタイプです。写真の耳から上に伸びているプラスチックの部分は写真撮影を行なう際の位置決めに必要なもので矯正装置ではありません


乳歯列期に使用する装置


混合歯列期に使用する装置

上顎前方牽引装置は上記の写真のような装置を上顎に装着して使用します。左は乳歯列期に使用するタイプで、右は混合歯列期に使用するタイプです。

どちらも写真の赤い○で囲んだフックの部分からフェイスマスクのフックにエラスティックをかけて上顎骨を前方に牽引して使用します。

乳歯列期のタイプは取り外しができますが、混合歯列期のタイプは取り外しができません。 乳歯列期のタイプと混合歯列期のタイプの形態が異なるのは、混合歯列期は永久歯の萌出と乳歯の脱落が断続的に起こるので乳歯列期のタイプのように歯列全体を覆う装置だとすぐに使用できなくなってしまうからです。

上顎前方牽引装置の適応

主に成長期の骨格性反対咬合の治療に用いられます。
上顎骨の成長を促進し、下顎骨の発育を抑制する作用があります。
見た目は随分と違和感の強そうな装置なのですが、実際には患者様の協力度が極めて高い装置の一つです。

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