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矯正治療中の歯磨きについて(3)~舌側矯正治療中の歯磨き
矯正治療中の歯磨きについて(3)
今回は舌側矯正治療中の歯磨きについて説明します。
まず、舌側矯正装置を付けていてもいなくても言える事は、歯の裏側は1歯づつ磨く以外に方法がないということがあります。唇側なら歯ブラシを真横に当てることができますから数歯を同時に磨けますが、歯の舌側は歯ブラシを斜めから当てることしかできないのでどうしても1歯づつしか磨けないのです。
ただ、歯の舌側は自浄域といって口腔内でプラークが付着しにくい部分であり、虫歯になりにくい部分でもあるのです。
矯正装置の舌の部分は写真のようにワンタフトブラシを用いるか、歯ブラシのつま先部分を使用して1歯づつ磨いていきます。
こちらが歯ブラシのつま先部分を使ったときの歯ブラシの当て方です。このまま前後に細かく振動させて磨いてください。
歯と歯の間の部分はこのようにワンタフトブラシを用います。
下顎の前歯部など、ワンタフトブラシが入り難い箇所は細めの歯間ブラシを用いて磨きます。
歯ブラシの動かし方は唾液検査キット「デントカルト」を販売している「オーラルケア」の動画で解説していてわかりやすいのでご参照ください。
治療の目安
- 治療内容
- 矯正装置を通じて歯やアゴの骨に力をかけてゆっくりと動かし、歯並びと噛み合わせを治します。
- 一般的な治療費総額の目安(自費)
- 舌側矯正治療 約1,360,000円(税込)
- 治療期間・回数
- 矯正 2年半前後・1回/月 保定 2年前後・2~4回/年
- リスク、副作用
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- 治療中は歯みがきしにくい箇所ができるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなるので、念入りな歯みがきが必要になります。
- 初めて矯正装置を装着した時や調整した後は、疼痛や圧迫感などを感じることがあります。
また、治療当初は装置が舌にあたり、発音のしづらさや食べづらさなど感じることがあります。 - 歯並びを整え、咬み合わせを改善するために、やむを得ず健康な歯を抜くことがあります。
- 歯を動かす際に、歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
- リテーナー(保定装置)を適切に使用しない場合は、後戻りすることがあります。
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