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混合歯列期に治療を開始する症状
学校のお友達はもう治療を始めているのに、うちの子はなぜ治療しないのですか?
小学校低学年~中学年のお子様のお母様からご質問を受けることが多いです。
乳歯列期~混合歯列期(乳歯と永久歯がある、生え代わりの時期)に矯正治療を始めるのは主に以下のような症状あるいは目的の場合です。
- 反対咬合(受け口)
受け口であることは上顎骨の前方成長の妨げになります。また、上顎骨の発育は7歳~9歳にピークを迎えます。このため、可能ならば7歳になる前に治しておきたい症状です。 - 機能的障害(不正咬合を原因とする咬合機能や歯周組織に対する障害)
歯並びが悪いことによって本来の顎の位置で噛むことができずに顎を左右にずらして噛むことがあります。放置すると骨格的な顎の歪みに発展する可能性があるため早期治療が望ましい症状です。 - 早期に治療を開始することで抜歯を避けることができる
凸凹が比較的軽度で口元の突出感など審美面での問題がない場合には早期に治療を開始して非抜歯での治療を目指すことがあります。 - 極端な審美障害
上記の項目に当てはまらなければ早期に治療を開始する意味があまり無いので経過観察することも多いのです。
ですから似たように見える症状でも、治療を開始する場合としない場合がでてきます。特に審美障害に関しては感覚的な問題を含んできますからこれといった決まりはありません。本人がひどく気にしている場合は早期治療の対象になるでしょうし、全然気にしていなければ早期治療の対象にはなりません。
当院では、初診相談で早期の治療が必要ないと判断した患者様には数ヶ月~1年毎の定期検診のご連絡をしています。最適な時期に治療を開始するためにも定期的な検診をお勧めします。
参考ページ:小児矯正の目的