抜歯した後、どれくらい経てば装置が付けられるようになるのですか?|アクイユ矯正歯科クリニック(所沢市)|埼玉県新所沢駅の矯正歯科医院
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抜歯した後、どれくらい経てば装置が付けられるようになるのですか?

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抜歯した後、どれくらい経てば装置が付けられるようになるのですか?

通常、抜歯から1週間程度間隔を空けて矯正装置を装着することが多いです。抜歯直後に矯正装置をつけられないことはありませんし、実際にそうしている患者様もいらっしゃいます。
ただ、抜歯処置と矯正装置装着処置との治療時間を合計すると2時間位になると思います。一般的に、1時間以上口を開けているとかなり疲れますので矯正装置を付けるのは別の日にしたほうが無難だとは思います。

抜歯直後に矯正装置を装着する場合の別の問題点としては出血が挙げられます。矯正装置を装着する際には接着面を乾燥させることが重要なのですが出血量によっては乾燥作業が難しいことがあります。
また、血液が接着面に付着すると接着力が弱まりますから歯面を洗浄するのですが、その際の水流や空気圧で抜歯部位に溜まった血液が流出してしまう可能性もあります。
抜歯部位は血液によって満たされて、血液中から未分化細胞が歯槽骨などに分化するので創傷治癒という観点からはあまり望ましいことではありません。実際には抜歯直後であれば血液が流出してもすぐに血液で満たされるので問題になることはほとんどありませんが、可能性は低いですがリスクとしてはあります。

最近では抜歯前に矯正装置を装着することも多くなりました。抜歯部位にワイヤーが通らないようにするなど工夫をすれば、矯正装置を装着した状態で抜歯操作が可能です。
抜歯前に矯正装置を装着することのメリットは治療期間の短縮が期待できることです。
仮に4本抜歯の症例の場合、全ての抜歯が完了するまでに1か月~2か月の期間がかかりますので、抜歯前に矯正装置を装着する場合に比べてそれだけ矯正装置の装着が遅れます。抜歯症例であっても抜歯前に矯正装置を装着することで歯は動き始めますから抜歯後に矯正装置を装着するよりも早期から歯の移動が可能となり治療期間の短縮につながります。

症例にもよるのですが、治療に際し歯科矯正用アンカースクリュー(矯正用ミニインプラント)を植立される場合で、なおかつ比較的早期からアンカースクリューからの牽引を予定している場合には、抜歯と同日にアンカースクリューを植立することで麻酔や投薬の回数を減らすことが可能です。
当院は可能な限り治療期間を短縮するために様々な取り組みを行っておりますが、これもその取り組みの一つです。

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