外科矯正といわれたが矯正単独で治療可能かどうかについてのご質問|アクイユ矯正歯科クリニック(所沢市)|埼玉県新所沢駅の矯正歯科医院
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外科矯正といわれたが矯正単独で治療可能かどうかについてのご質問

患者様からのご質問

受け口で外科手術が必要と言われました。でも、手術はしたくありません。
裏側の矯正で治す事は可能ですか?費用、治療期間はどの位かかりますか?

当院からのお返事

おそらく矯正治療単独では治療が困難な受け口=下顎前突症(顎変形症)と診断されたのだと思います。 受け口を外科矯正との関連から分類すると以下の3つになります。

1・矯正治療単独での治療が困難で外科矯正が第一選択とされる症状(外科矯正でなければ100%の結果を望めない症状)
2・外科矯正でも矯正単独での治療も共に可能だが、顔貌の改善を考慮すると外科矯正も選択肢に挙げられる症状(患者様が歯並びだけの改善を希望されるなら矯正治療単独、併せて顔貌の改善を希望されるなら外科矯正を選択します)
3・矯正単独で治療可能で特別な理由が無い限り外科矯正が選択肢に上らない症状

ご質問者様の場合、1か2の症状に当てはまるであろうと推測されます。2の症状場合には矯正治療単独で治療を行っても問題は生じませんが、1の症状の場合には矯正単独で治療すると100%の治療結果を得ることはできません。上顎歯列のどこかに隙間が残る可能性が高いです。それをご了承頂けるのであれば1の症状であっても矯正治療単独で治療を行うことは可能です。
ただし、1、2の症状を矯正治療単独で治療を行う場合には下顎の前突感の改善は見込めません(実際には下口唇が後退することにより若干の改善は見込めますが、外科手術と比較すると僅かな変化です)。

顎変形症と診断されていても矯正治療単独で治療する場合には保険を適用することはできず自費診療となります。

舌側矯正の平均的な費用は総額で130万円前後、治療期間は2年程度ですが、実際にかかる費用、治療期間は症状によって変わりますので実際に診察してみないと正確なことをお伝えすることはできませんのでご了承ください。

外科矯正について

外科矯正は矯正治療と顎離断手術を併用しておこなう歯列矯正のことです。
顎変形症(重度の上顎前突症や下顎前突症、開咬症、顎の左右の歪み、など)が適用になります。

顎離断手術とは上顎骨や下顎骨を分割して前後的、あるいは上下的に移動する手術のことで、大学病院の口腔外科や形成外科が担当します。全身麻酔下の手術となり1週間程度の入院が必要です。 この場合の外科手術および矯正治療には健康保険が適用されます。(参考:顎変形症、唇顎口蓋裂の矯正治療

患者様のご負担は矯正治療、外科手術前後の入院加療含めて3割負担で40万円程度です。 ただし、外科矯正の適用症であると判断されても本質問の患者様のように外科手術を避けた場合には保険診療の適用外となりますのでご注意ください。
保険診療は「病名+治療法」で適用が決定されるからです。例を挙げると「虫歯+銀歯」は保険適用ですが「虫歯+セラミック」は自費診療になります。

*このページは実際に患者様からメールで頂いたご質問に対する当院のお返事を中心に記載しております。そのため、患者様からの質問内容については年齢、性別、文章の特徴等、Q&A形式で考えて問題ない範囲でデフォルメして記載しております。また、内容的にも理解が得られやすいよう適宜解説を追加して記載しておりますのでご了承ください。