歯科用加圧成形器(バイオスター)|アクイユ矯正歯科クリニック(所沢市)|埼玉県新所沢駅の矯正歯科医院
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歯科用加圧成形器(バイオスター)

歯科用加圧形成器はマウスピースなどを作製する器械です。バイオスターというのは商品名で、他にも各社から多くの製品が発売されています。
歯ぎしり防止用のナイトガード、スポーツ用のマウスピース、矯正歯科領域においては動的治療後の保定装置(リテーナー)を作製する際に使用します。シートの厚みも0.5mmから5mm以上のものまで様々ですが、リテーナーとして使用する際には1mm前後のシートが利用されます。1mm以下だと破損しやすく、1mm以上だと装着時の違和感が増します。

開院以来使っているバイオスターも2022年でかれこれ15年目になりますが、このバイオスターが発売される前まではこの手の器械があまり好きではありませんでした。ヒーターが温まるのに時間がかかるのでタイマーをセットしてからプレスのタイミングまでの待ち時間が嫌いだったのです。ほんの2,3分なのですが、目を離すと火事になるかもしれないのでじっと器械の前で待っていなければならない。カップラーメンもじっと目の前で3分待つと案外長く感じませんか??
ところが現行型のバイオスターはヒーターが適温になるまでわずか2秒です。

歯科用加圧成形器|歯列矯正|埼玉県所沢市

これがバイオスター本体。後ろに青く見えているのは空気のホース。上の写真の砂場のようなところに石膏模型を置きます。現行機種になってから設定も簡単になりました。一つ前のモデルはプレスシートの種類に応じて毎回マニュアルを見ながら時間を調べて手動で180秒とか時間を設定しなければいけなかったのですが、現行モデルはプレスシートに印記されている品番を入力するだけで時間が自動的に設定されます。これは便利です。加熱時間の設定を間違えることもなくなりますし、なにより毎回マニュアルを引っ張り出す手間が省けます。

歯科用加圧成形器2|歯列矯正|埼玉県所沢市

プレスシートを熱で軟化しています。200度前後になりますから近くにいると結構暑いです。加熱が終わったらシートを石膏模型上にセットして空気で加圧します。

歯科用加圧成形器3|歯列矯正|埼玉県所沢市

で、上の写真右の歯型に軟化したプレスシートを圧接するとこうなります。青くなっているのはスペーサーです。薄いシートを石膏模型とシートの間に噛ませることで実際に口腔内で使用したときに極端に窮屈な感覚を与えないようにするためです。柔らかい素材のシートにはスペーサーが無いものが多いですが、硬い素材のシートはスペーサーがあるタイプが多いです。

歯科用加圧成形器4|歯列矯正|埼玉県所沢市

余分な部分を切り取ってマウスピースの完成です。プレスシートには厚みや硬さ、色に様々な種類があって用途に応じて使い分けます。
バイオスターはロッキーマウンテンモリタの製品です。現行モデルは品番を入力する手間すら必要なくなっているようでバーコードをかざすだけだそうです。

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