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いくつかの矯正歯科で相談を受けたところ先生によって治療方針が違うのですが・・・(1)

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いくつかの矯正歯科で相談を受けたところ先生によって治療方針が違うのですが・・・(1)

担当医によって治療方針に関する見解が異なるのは矯正歯科に限ったことではないと思うのですが、矯正歯科では特に顕著に感じられることだろうとは思います。
まず第一に風邪を引いて高熱があるとか、腹痛だとか歯痛の場合には、そもそも何院も相談している余裕はありませんから、最初に訪れた病院で治療するのが普通です。
ところが矯正歯科の場合、さほど急いで治療する必要もないので何院か相談してみる患者様も多いのです。それはそれで良いのですが、患者様の症状によっては先生によって治療方針に関する見解が違うことがあります。
ある医院では「歯を抜いたほうが良い」と言われたのに、別の医院では「抜かなくても大丈夫」と説明されたとか、ある医院では「表の針金でなければ治らない」と言われてやっぱり矯正治療ってそんなものかと思っていたら、別の医院では「裏側の装置や取り外し可能な装置でも治療できます」と言われたり。
患者様からすれば「どの先生が言っているのが正しいのか??」と混乱するものも無理のないことだと思います。
ではどうしてこのような違いが生じるのか ?その全てを解説することは無理ですが、以下を順を追って読んでいただければほんの少しですがご理解いただけるはずです。

例えば下の模式図で示すような叢生(歯の凸凹、八重歯)という症状を治療する際のことを考えてみましょう。治療前の模式図上の緑線は前歯の位置、黒線は奥歯の位置です(今回は奥歯の位置を変化させないことにします)。

叢生治療前の前歯の位置

治療方針1:非抜歯によって治療を行う
非抜歯治療後の歯と前歯の位置を赤で示します。抜歯をせずに治療する場合には歯列を拡大することで歯を配列するためのスペースを獲得します。治療前よりも前歯の位置が前方にあります。

非抜歯治療による前歯の位置の変化

治療方針2:抜歯をして治療を行う(両側第一小臼歯、4番)
抜歯治療後の歯と前歯の位置を青で示します。さらに抜去歯をグレーで示します。抜歯をした場合、抜歯によって獲得したスペースを利用して凸凹の改善を行いますが、さらにスペースがある場合にはそのスペースを利用して前歯を後方に移動することができます。
抜歯治療による前歯の位置の変化

これらを重ね合わせすると以下のようになります。緑/治療前、赤/非抜歯、青/抜歯、です。

抜歯治療、非抜歯治療による前歯の位置の変化の重ね合わせ

さて、それでは上記のような症状の場合には、非抜歯治療によって前歯を拡大する治療と、抜歯治療によって前歯を後退させる治療とどちらの治療が望ましいといえると思いますか?
実は今与えられている条件だけでは、どちらが好ましいかの判断はまだできないのです。少々、長くなってきましたから続きは次回にご説明しようと思います。

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